2014年10月10日金曜日

Orta Doğu Teknik Üniversitesi(ODTÜ)でのISISに関する学生によるデモ。

 中東工科大学(Middle East Technical University)での約1年間(10ヵ月)の留学中に①身の回りで起こったこと②感じたこと③気が付いたこと、等を忘れないための覚書として書き留めたいと思います。

さっそく本日は、2つほど、1つは滞在許可証(İkamet)のこと、1つは大学でのデモのことを以下に簡単にまとめます。

①滞在許可証(İkamet)
 兼ねてより懸念だった滞在許可証の申請に行ってきました。結論は相当体力的に疲れました(笑)
同じくODTÜに留学している友達が4回かつ度重なる苦労の末に手に入れたようで、どんなに大変なのか想像ができませんでした。運よく、整理券を友人から譲り受け、然したる苦労もせず、初めて警察署(polis karakolu)に行きました。その反動か、約5時間程、人の渦の中に巻き込まれ、一時はあきらめかけましたが、これまた運よく、近くにいたおじさんが特別な配慮でちゃっかり終えることができました。

滞在許可書はこれまで、留学生の最も深刻な悩みの種でした。というのも、週が変わるごとに法改正ということを聞かされ、取得方式が変更したり、海外保険の取り扱い方・要件が右往左往し、フラストレーションがたまっている一方だったからです。

 関心分野の難民にかこつけると、彼らの在留届けと学生(長期間滞在)のそれとの違いはいかなるものかという疑問が湧きました。
時間のあるうちに調べたいと思います。

②ODTÜでのデモ
 トルコの新聞"Daily News(HÜRRİYET)"でも持ち切りな、シリア内戦に伴う、クルド人地域での戦闘に関してトルコ政府の対応に関してです。トルコ政府自体はNATOへの協力には積極的協力的な姿勢を見せていますが、人質問題が解決する前は上記に対応しきれず、解放後本格的な欧米との協力談話が始まりました。トルコ政府としては、短期的に武装勢力(ISIS, Al-Qaida, ヌスラ戦線等)を武力によって押さえつけることでは意味をなさず、アサド政権へのプレッシャーと武装勢力に対峙した後の長期的なビジョンをもってして、協力をするという条件をつけていました。結果的に全面的な協力、今でも飛行禁止区域の設置に向けて交渉を進めていますが、シリア国境へ軍を配置している段階です。

以上の状況は、留学中の中東工科大学にもデモ活動として波及しており、主訴としてはKobane(クルド人地域)へのトルコ政府による援助の欠如の批判です。大学にも、デモを扇動する弾幕が掲げられていました。
AKP(与党)に対するデモ扇動広告。


また、大学のメインゲートにて小規模!?なデモが発生したようで、警官隊と学生の衝突が見られました。死傷者は出ていませんが、政府側は放水と催涙弾で応戦したようです。




 
A1ゲートでの警官隊との衝突。

追記。
・大学のデモに関する記事。
http://www.cumhuriyet.com.tr/video/video/128621/ODTU_de_polis_mudahalesi_basladi.html
・デモの際の写真の追加。
大学内から見たデモ風景。

0 件のコメント:

コメントを投稿